「家族を大切にする国」って、そんなにすばらしいものでもない
世の中にたくさんある国の中には、
家族を大切にする国と、そうでもない国がある。
たとえば、おじいちゃんとかおばあちゃんが一緒に暮らしていて、
いつも助け合っているような家族がたくさんある国の話を聞いたりすると、
大人たちは感心して、「家族を大切にしなさい」なんて子供に言う。
確かに家族を大切にする国は、すばらしい国のように思えるけど、
お父さんやお母さん、それからお兄ちゃんにお姉ちゃん、
弟や妹は、世界にただひとりしかいないんだから、
家族が大切だなんてことは、当たり前のことだ。
そんな当たり前のことを大人たちがうるさく言うのは、
単に自分が家族を大切にしていないから、
それを自分で自分に言い聞かせているだけのことだ。
そもそも、家族を大切にする国というのも、
それほどすばらしい国でなかったりすることが多いんだ。
というのも、なぜそういう国が家族を大切にするかというと、
家族以外に頼れるものがないからだ。
たとえば、無理難題ばかり言いつけてくる王様とか将軍様がいて、
多くの人がそれに悩まされているような国は、
家族同士がよりそって生きていかなくちゃならない。
そういう国は、友達とか仲間といわれるような人たちも、
お互い足を引っぱりあって生きていて、
いつだまされたりするかわからない。
困ったときに助け合えるような相手が家族しかいないなんて、
すごく寂しいし、それは不幸なことだ。
結局、別に家族を大切にしなくてもいい国に住んでいながら、
それでも家族を大切にする生き方がいちばん幸せなんだ。
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